資料

 

T 住居領域履修実態調査(H9・5月実施)

 ※調査対象:札幌市内中学校,回収率55校/96校                 

1,今年度「住居領域」を履修していますか



 

している 18%
 

     していない82%
 


 

 

2,履修している学校の場合

 

(1)履修学年

  1年  2年
  3年
10%
 
10%
       80% 

    

(2)配当予定時数

 

  31〜35時間
  21〜30時間
  15〜20時間
  11〜14時間
  10時間以下

  40% 
  50% 
10% 

      

(3)実習題材(複数回答)

 

  ・食事,団らんのための住空間設計  (7校)

  ・快適な住まいと環境条件の調査   (2校)

   {衛生,室内気候,騒音,安全}

  ・日常生活と地域社会の関係や環境保護(2校)

  ・自分の住まいの環境調べ      (1校)

  ・その他              (2校)

 

 

3,履修していない学校の場合

 

(1)履修していない理由

・領域数の関係
・生徒の興味関心がない
・領域の内容が難しい
・その他
   67%
3%
15%
 
15%

 

(2)「住居領域」についての教師の考え

  ・必要である
 ・必要ではない
 ・その他
    55% 
 26% 
19% 

 

(3)過去に「住居領域」を履修(授業)した経験

 
  ある 59%     ない41%
 

 

※ 「ある」の内訳:5年以内  (男2人,女15人)

         5〜9年以内(男12人,女11人)

         10年以上前(男3人,女7人)

 

 

 

 

 4,「住居領域」に対しての意見

 

  ・時数が減少された現在の時間や履修領域数の関係   では困難(多数)

  ・家庭生活との関連,この領域で何を教えるのかの   再検討が必要(教師自身の研修が必要)

  ・家庭生活領域で深めるより方法がない(多数)

  ・必要であるが,指導方法や題材が難しい(多数)

  ・適する題材,資料の収集,視聴覚教材などの開発

   が必要(多数)

  (住宅模型制作,設計でない題材の開発が必要)

  ・環境教育や高齢化社会との関係で今後必要(多数)

  ・教師自身の生活体験があるので,他の領域に比べ   て指導しやすいのではないか

  ・生徒には基本的な知識の理解が少ないことが多い   ため,実生活に役立てる発見が多くて良い

  ・融合教材に?,保体などとの関連,総合学習の中   で?,いずれにしても中学校の学習で学ばせたい

  ・北海道という地域性,地震や安全対策などを考え   ることも今後必要(多数)

  ・教科として,全領域を見直す時期にきたのでは?

  ・もっと新しい内容ではないのか

  ・選択教科の一つとして考えたい

 

 

U 考察とまとめ

 

 本領域の履修状況を把握するための調査を実施した。  その結果,

 ・住居領域は必要であるが,時数の関係で履修でき   ない

 ・指導内容の模索(基礎・基本の学び方や評価のあ   り方)

 ・学習意欲を高める題材の開発の必要性(主体的に   取り組める題材)

 

  以上をまとめると ,課題・問題点として時数に関す ること,教える側の研修の必要性の二つに大別される。 特に後者についてはこの領域の指導をしたことのない 教師が多いことも履修しない理由の一つと思われる。 教師の人員配置なども加味すると,今後も現状のまま では履修することは困難であると言える。

  しかし,家庭生活の在り方は大きく変化することは 必須だろうが,衣食住の言葉で表現されるように「住」 の必要性は変わらない。本領域が生活の基盤の器とし てまた,住まいは簡単に取り替えられない事などを考 えた時,住まわされるのではなくよりよく住むという ことを自ら学び、自ら考える主体的な力はまさに生き る力を育むことにつながると思われる。そのため,こ のような状況を私たち教師は共通理解し,住居領域の 研修すなわち,指導計画の検討、時代や生徒の実態に 合わせた題材の開発などを組織的に進めることを早急 にする必要性があると考える。

  また,履修については今後は選択教科等が望ましい と考える。